配線図の考察

路線ダイヤを作成するにあたって、線路配線の設定をしておかなければなりません。配線を設定することで、その路線に物理的な制約が発生します。退避駅がどれだけ存在するのか、折り返しはどの駅で可能なのか、どの駅で行き違いが可能なのか…。制約をうまく切り抜ける方法を考えることでダイヤの根幹が出来上がっていくと言えるでしょう。

もちろん、ダイヤ作成の過程でどうしても行き詰まり、やむを得ず配線の設定を変更したこともありますが、基本的には最初に決めた配線に忠実にダイヤを組むようにしています。

通勤通学需要が目立つ新潟古町~聖籠・横越間は、地方私鉄には珍しくまとまった複線区間が存在しています。このおかげで、新潟古町~県立大学間は2~10分間隔、県立大学以遠や阿賀野線単独区間でも最短約10分間隔という高頻度運転が可能となっています。

村上線は聖籠以東については基本的に単線区間が続きますが、駅間距離の長い菅田~金屋間のみ近年複線化改良がなされました。この区間ですれ違う列車が多く設定され、行き違い待ち時間の短縮が図られました。そのほかの区間もほとんどの駅で行き違いが可能となっており、特急を中心とした優等列車の速達化にも寄与しています。

阿賀野線は村上線に比べ棒線駅が多く、増発のネックとなっています。日中に特急や快速を設定する余地がないため、優等列車の運行は朝晩の快速のみとなっています。

(執筆:作者N)